数塾ブログ

効率よく!(松任校 小中学生館)

突然ですが、皆さんはエネルギーについて考えたことはありますか?

たとえば、ある人が『今日はたくさん働いて、疲れた』というとき、その人はたくさんのエネルギーを使った、と解釈ができます。

こういった感じで、直接的に考えなくとも、間接的にエネルギーについて考えることは、だいたいの人が経験したことがあるかと思います。

一昔前だと、大きいエネルギーとか小さいエネルギーとか、そのようなぼんやりした言い方しかなかったのですが、ある時、一人の人間がエネルギーを数値化することを考え、それに単位をつけて表現しました。

その単位をJ(ジュール)といいます。

近代物理の世界では、エネルギーの量についてJをつけて数字で表すことになっており、それを使うことでエネルギーの量を数字でわかりやすく比較できるようになりました。

それからしばらくして、何かと忙しい現代の社会では『時間』という概念が非常に重要になりました。

例えば、『100Jのエネルギーを生み出すのに10秒かかる機械と20秒かかる機械では、10秒かかる機械の方が、時間が短くて優れている』という考え方が生み出されたわけです。

そして、これに対応するため、1秒あたりのエネルギーの量を表す単位が発明されました。

それをW(ワット)といいます。

 

では1つ問題です。下の問題に答えてみてください。

クレーンAは、15000Jのエネルギーが必要な仕事を6秒で行った。

クレーンBは、14000Jのエネルギーが必要な仕事を5秒で行った。

① AとBでは、どちらの方がたくさん仕事をしたか。

② AとBでは、どちらの方が効率よく仕事をしたか。

 

①では、Aは15000J分の、Bは14000J分のエネルギーが必要な仕事をそれぞれ行ったので、Aの方がたくさん仕事をしたということになります。

②では、Aは1秒あたりに15000J÷6秒=2500Jなので、2500W。Bは14000J÷5秒=2800Jなので、2800W。よって、Bの方が効率よく仕事をした、と言えます。

 

さて、受験生の皆さんにとって一番大変な時期になりました。

受験本番まであとわずか。

勉強量を確保するのは当たり前ですが、ここで1つ、「効率よく」というキーワードを意識して、勉強に取り組んでみてください。

そういったことを少し意識するだけで、情報の頭への入り方や、頭の使い方そのものが良い方向に変化してきます。

ぜひ実践してみてください。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


松任校教室長 今泉