数塾ブログ

効率的な勉強法とは?①(金沢校)

授業をしていると成績があまり伸びない生徒は説明後に「あ~それ学校で習ったわ」。
成績の良い生徒は説明を始めるとすぐに「あ、それ学校で習いました」といいます。
どちらも同じように見えますが、前者は聞き終えるまで話の全容が見えておらず、後者は話題から全体像が把握できているので、復習の差が表れていますね。
 
もちろん入試は早押しクイズではないので最後までしっかりと問題を読み考えることが必要なのですが、問題を見てこの問題文・図形・グラフならこの解き方かあの解き方だな…と思い浮かぶ程度にはやりこんでおく必要があります。
「〇〇ゼミで見た問題だ!!!」ではないですが、数学の入試問題でも6~7割程度は暗記で対応できるものが並びますからね。
 
こんなことを言っていると「数学は暗記科目じゃない!」と言われてしまいそうですが、そもそも解法のアプローチやテクニック自体を覚えていないと考えても答えがでるはずはありません。
「考えればわかるよね」というのは「これまで習ったことをしっかり理解して覚えているなら、試行錯誤すればその知識の使い方に気けるはずだよ」ということなので、僕自身としてはなんでもかんでも「ちゃんと考えろよ!」という指導は好きではありません。
 
もちろん考えれば覚えていなくても対応できる問題もありますが、塾や参考書が考えた末に出した解法のほうがもちろん効率的でミスも少ないでしょう。
そして効率の良い解法というのは数学的にも美しいアプローチであることが少なくありませんから、思考力の養成という面でもテクニックや解法を理解し覚えておくことは重要なのです。

金沢校 山本