数塾ブログ

中学、やっぱり3年生から、いや高校生、うん受験生になったら本気出すわ⑪(金沢校)

高校生は来週から、中学生ももう2~3週間で学年初めての中間テストです!

この時期になると答えを丸覚えして何とか乗り切ろう...とする人は増えるのですが、やっぱり付け焼き刃だとうまくいかないことがほとんどです。

「そうはいっても時間もないし点数がやばい!」「何から手をつけていいかわからない!」という人向けに、ちょっとしたとっかかりを書いていきましょう。

 

勉強は「できないことをできるようになる/する作業」です。
「できない」状態から「できる」状態へ自分をどう変化させるか、それを効率的かつ効果的に行えるかが勉強のうまい・下手にあらわれます。

 

さて問題です。次の①~③のうち、どの状態が君にとって学習すべき内容でしょうか。

 

① 確実に解ける

② ほぼ確実に解けるが、たまにミスが出る

③ 答えや解説を聞けばすぐに分かるが、自力ではつまるところがある

④ 解説を聞き、読んで、じっくり考えればわかるし解けそう

 

答えは...人によって違う!です。

 

【50点以下の人】

①・②に優先的に取り組みましょう。現状では「できない」「できる」の判断がうまくできていな可能性が高いです。
どんな状態をして「わかった」「できる」というのかの判断ができないと、効果的な勉強はできません。

とりあえず今回の定期テストについては、「ミスをせずできる問題をとりきる」ことを優先しましょう。

 

【60~70点(平均点くらい)の人】

②を完璧にしましょう。60~70点取れるということは基礎的なことはしっかりできていますが、標準レベルくらいの問題での計算ミスや記述不足、スペル間違いなどの「凡ミス」での失点が響いているはずです。
これがクリアできれば80点の大台には乗れるはず。

またそれらは現状では標準レベルですが、入試になったときは「超基礎」レベルの問題です。
今後の学習で徐々に差がついていくとしたら、こういった「ほぼ」分かった=分からない部分が残っている問題です。
普段の学習がしっかり取り組めているから平均は取れているわけですから、その努力がしっかり実を結ぶような取り組みをしていきましょう。

 

【80~90点の人】

④...と言いたいところですが、③です。絶対に③。

これくらいの学力の人が良く言うセリフで「考えればわかる」というのがあります。

違うんですよ。「考えないとわからない」というレベルなんです。

入試に向けて勉強しているわけですから、これくらいの点数帯の人たちにとっての③は入試の標準レベル、石川で言うなら二水以上を受験する人は確実にとりたい問題です。
またこれからより高いレベルを目指して勉強していくなら、③のレベルはガシガシやりこんで、「考えなくても見たらわかる」レベルにまでブラッシュアップしておきましょう。

 

【90点以上の人】

他教科優先です!

④に取り組んでもいいですが、勉強としてかける時間に対する点数という意味でのコスパは良くありません。
その問題でしか通用しない特別な解法が要求されることも珍しくありません。学校や塾の先生に質問して、とっかかりだけでも得た状態で問題に取り組んでください。

それ以上のものが欲しいなら、塾か市販のハイレベル教材、入試用のテキストなどでいろいろな問題演習に取り組みましょう...
ですが!あくまで5教科合計が入試の得点です。1教科だけにかまけて、苦手教科を作らないようにしましょう。

 

こんなところでしょうか。

できる問題を何回やっても、できない問題を何回やっても点数は上がりません。

あとちょっとでできそう...という問題を完璧にしていくことで、短期的ではない確実な学力向上につながります。
「とりあえずこの問題丸暗記して6点は確保!」みたいな勉強はしないでくださいね。


金沢校教室長 山本