数塾ブログ

生徒ストーリー vol.9

「まずは30点を取ろう」ー小さな目標が自信につながった


今回紹介するのは、中学1年の11月に入塾した生徒のストーリーです。

小学校のころから算数が苦手で、中学の数学にもついていけず、

  • 中1定期テストでは13→23→12→20→21点
  • 平均点は50~60点前後の中で、一桁台に近い点数を繰り返す

という状況が続いていました。

「苦手→分からない→やらない→さらに苦手」というスパイラルから抜け出したいと、体験授業をきっかけに数塾へ。



苦手の正体は、小学校の"抜け"にあった


授業を重ねるうちに、小学校の内容がかなり抜け落ちていることがわかり、中学の単元に進む前に、小学の土台づくりから始める日々が続きました。

また、家庭ではなかなか集中できないことから、決まった曜日に自習室へ来るルールも設けました。
最初は来ないことも多く、講師側も声かけに工夫を重ねましたが、次第に彼の中で変化が起きていきます。



「分かった!」が原動力に


この生徒のよさは、とにかく素直でまっすぐなところ。
授業中は真剣そのもので、問題が解けた時の喜び方は格別です。

理解が進むにつれ、自習室に来る日が増え、
決めた曜日以外にも自主的に通うようになっていきました。



目標は30点。でも...


中学2年の中間テストを前に、この生徒と一緒に目標点数を決めました。
過去の経験から自信が持てず、「まずは30点を超えたい」との本人の希望。

講師としては、授業での理解度・演習での正答率を見る限り、「50点はいけるかもしれない」という感触はありましたが、目標設定は本人の意思を大事に。



結果は...なんと59点!(平均55点)


テスト後の授業で彼が現れたとき、表情を見た瞬間に「これはいけたな」と直感。

結果はなんと59点!平均点(55点)も超える大健闘!
本人の笑顔がすべてを物語っていました。



一人ひとりに合った学びを


100人いれば100通りの教え方がある。

数塾は、少人数制だからこそできる個別最適な学びを大切にしています。

この生徒のように、小さな一歩が大きな変化を生むー
そんな瞬間に立ち会えることが、私たちの何よりの喜びです。