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驚愕の2022年共通テスト数学のウラ①(松任校 高校生館)

こんにちは。数塾の橋場です。

今日は、伝説となった2022年度共通テスト数学について何回かに分けて振返ってみようと思います。

  1.  テストが新しくなると2年目が難しくなるジンクス

昨年のテストは、共通テストになってから2年目の年。

 以前から、教育課程が変わってみたり、テストが新しくなると、「2年目は必ず難しくなる」という言い伝えが受験界にはありました。

 実際見てみましょう。

【1】  新教育課程になって、数学の試験が変更になった年(1997⇒1998年)

  1997年(改定初年度)の平均点は ⅠAが66.40点、ⅡBが63.90点の合計が130.30点

  1998年(改定2年目)の平均点は ⅠAが63.45点、ⅡBが41.38点(この年まででは過去最低点)の合計点が104.83点。

 なにを隠そう、この1998年入試、私も受けております(笑)。

 過去問などで徹底演習したものの、全く違う傾向の問題が出て、めちゃくちゃ焦ったのを今でも鮮明に覚えています。

 

【2】  新課程になって、数学の試験が変更になった年(2015⇒2016年)

  2015年(改定初年度)の平均点は ⅠAが61.27点、ⅡBが39.31点の合計が100.58点

  2016年(改定2年目)の平均点は ⅠAが55.27点、ⅡBが47.92点の合計が103.19点

 2年とも非常に難しい年でした。

 

そして、今年...。
数学ⅠAは37.96点、ⅡBは43.06点の合計81.02点。もちろん過去最低点です。

前年と比べても平均点だけでも-36点です。

2021年の共通テスト数学には、「言うてもセンター数学の延長線上かなあ」という印象をもっていた。

しかし、2022年の共通テスト数学にはもはやセンター数学の面影はほとんど感じられない。
完全に変異した別物である。

試験前は「多少難しくなっても所詮は共通テスト。難化の影響を受けるのは中間層と文系だけで難関国立2次記述試験レベルの演習を十分に積んできている自分達は大丈夫。」などと余裕をかましていた理系上位層受験生も多くいただろうが・・・

共通テストの底すらない悪意(進化)が牙をむいた年でした。

多分、塾で数学を教えていらっしゃる先生でも、時間内に満点を取るのは至難の業と言えるでしょう。

 ここには、大きな共通テストに潜む闇があるのです。。

 次からはそこを紐解いていくことにしましょう。

 

 が、言えることは、「パターン暗記をしているのは当たり前!」しているから点数が取れるわけではないけれど、してなければまず共通テストに挑むことすら難しいということです

 では、また。


松任校教室長 橋場