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数塾ブログ 2016年4月

モチベーションを保つためには

モチベーションには、「外発的モチベーション」と「内発的モチベーション」の大きく分けて2種類があります。

「外発的モチベーション」とは、
・勉強しないと怒られるから勉強する
・テストで良い点とれば何か買ってもらえるから勉強する
といったようなモチベーションです。
 
「内発的モチベーション」とは、
・問題を解くのが楽しいから勉強する
・もっといろいろなことを知りたいから勉強する
といったようなモチベーションです。

一般的に、「内発的モチベーション」で学習したほうが
・集中して学習ができる
・学習の効率がよい
と言われています。

「内発的モチベーション」を持たせるためには好奇心を育てたり、いろいろなことに挑戦させたりと、自らもっと学習したいという環境を用意しなければならないが、これがなかなか難しい。
そもそも幼児のうちは勉強に対して「内発的モチベーション」を持っています。
親が何も言わなくても、兄や姉が勉強している姿を見ると自分も勉強したいと言われた経験はありませんか?
実際、小学1年生のころは勉強が楽しいという子どもは非常に多く感じます。
それが、親から勉強しなさいや勉強の対価として何か買ってもらうことなどがきっかけで、せっかくの「内発的モチベーション」が「外発的モチベーション」に変わってしまうことがあります。
 
事実、東大生には親から勉強をしなさいと一度も言われたことがないという子が多いです。
自分で勉強している間はそっと見守り、習い事などの違った環境で「内発的モチベーション」を育てる。
 
好きこそものの上手なれ
「内発的モチベーション」を大切にしてあげてください。

忘れることは当たり前?

「エビングハウスの忘却曲線」をご存知でしょうか?
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが、
無意味な3つのアルファベット(suk,tad,ket,など)を、被験者にたくさん覚えさせたところ
以下のような結果になりました。
 
エビングハウスの忘却曲線
時間 忘れる割合
20分後 42%
1時間後 56%
1日後 74%
1週間後 77%
1か月後 79%

image.jpg
 
この結果から、記憶は短時間で多くのことを忘れてしまい、ある程度時間が経つと記憶には、さほど変化がないと考えられます。
このことから、「忘れることは当たり前」、「復習の必要性」、「復習のタイミング」など、さまざまなことが考察されています。
 
確かにこの結果だけを見ると、せっかく暗記しても短時間で多くのことを忘れてしまい、何度も復習をしなければならないように感じますが、この実験はあくまで意味のない文字をただ丸暗記しようとした場合であるということです。
 
意味を理解せずに、多くの時間をかけて、ただただ丸暗記しても時間の無駄であり、非常に非効率であるということです。
復習をすることは記憶を保持するためには必要ですが、まずは暗記を始める前に、それの意味を理解するということが重要だということです。
意味を理解することに多くの時間をかけ、さまざまことと関連付けながら暗記することは、手間はかかりますが、そのようにして覚えたことは、長期の記憶となり、結果、効率的な暗記となります。
 
急がば回れ
まずはじっくり時間をかけて、理解と関連付けに取り組みましょう。
 

暗記法(記憶のメカニズム)

有名な記憶のメカニズムとして、貯蔵庫モデル(ボックス・モデル)があります。
貯蔵庫モデルとは、まず感覚器官経て、短期貯蔵庫に入り、十分な反復(リハーサル)により、長期貯蔵庫に入るというものです。
 
短期貯蔵庫とは、「記憶が一時的に保管される場所であり、容量が小さい」という特徴があります。
長期貯蔵庫とは、「記憶が半永久的に保管される場所であり、容量が非常に大きい」という特徴があります。
 
短期貯蔵庫に保管される容量は、平均して7±2(5個~9個)の情報しか記憶できないと言われています。
これを認知心理学者のミラーは「マジカルナンバー7±2」と名づけています。
 
つまり、子どもでも大人でも7個程度のことしか一時的に記憶できず、しかもそれを反復練習しなければ、すぐに忘れてしまうのです。
しかし、これは1つのこと(情報)を7個しか覚えておけないのではなく、1つのかたまり(チャンク)としても7個覚えておけるということを意味します。
 
それをうまく利用しているものの1つが、語呂合わせです。
 
例えば、元素記号を覚えるとき、Hは水素、Heはヘリウム、Liはリチウム、…と覚えようとすると、7個程度の元素記号しか一時的には記憶できないことになってしまいます。ところが、「水平リーベ僕の船、…」というような語呂で覚えてみると、20個の元素記号が1つのまとまり(チャンク)となり、より多くの情報を頭に入れておくことができるようになります。
あとは、十分な反復(リハーサル)により、長期貯蔵庫に入れるだけです。
 
このことから、何かを覚えたい、暗記したいときは、有名な語呂合わせはもちろん、1つの情報をより多くの情報と結びつけていくことが、効率の良い学習方法だと言えます。
関係性の深いものは関連付け、1つの情報に様々な肉付け(意味づけ)をし、バラバラの情報としてではなく、1つのまとまりで覚えることが、上手な暗記方法です。
 
1つを1つのこととして覚えるのではなく、1つのまとまり(チャンク)として覚えれば、効率良く暗記できるだけでなく、関連付けによって1つ1つのことへの理解も深まり、応用力もつきます。
 
是非実践してみてください。

夢と目標と現実

「目標は高いほど良い」とよく耳にします。
しかし、教育心理学では「やればできそうな目標」がベストだと考えられています。
その例として、バンデューラが提唱した自己効力感理論というものがあります。
 
自己効力感理論とは、
期待効果:努力すればいい結果が得られるという期待
効力期待:その努力を本当に実行できるかという自信
の2つがそろってはじめて、意欲的に努力を続けられるというものです。
 
例えば、
「教科書に書いてあることをすべて覚えればテストで100点がとれる」という期待効果があっても、
「自分にはそれを実行できる自信がない」といったように効力期待がなければ、やる気が起きない。
つまり、「努力すれば良い結果が得られる」という期待効果と、
「その努力ならできる自信がある」という効力期待
の持てる目標がベストだということである。
 
とは言え、子ども達には「大きな夢」を描いて欲しいと思っています。
現実ばかり考え、夢を小さくしたりしないで欲しい。
夢は大きく、目標は現実を見てがベストだと考えています。
夢は大きく持て!
そのために、今自分ができることは何か?
それを目標に頑張ろう!
それが最初の夢とは違う結果になってしまっても、
その努力が無駄になることは決してない。
頑張ったこと、努力したことはことは
必ず全て自分の財産になるから。

道のり・速さ・時間

算数や数学で
「道のり・速さ・時間」に関する問題が苦手な人は多いのではないでしょうか?
特に、これらに関する文章題になると正答率がさらに低くなります。
 
苦手にしている理由はいくつかあると思いますが、
速さについてしっかりと理解していないことが考えられます。
例えば「分速100m」とは、1分間に100m進む速さです。
当たり前のことですが、実はこのことをしっかりと理解していないことがとても多く見受けられます。
 
「分速100mで2時間歩いた道のりは何mですか」
このような問題で「100×2=200〔m〕」といったような解答をよく目にします。
1分間で100mと進むと言っているので、2時間では200mしか進めないわけがありません。
2時間は120分なので、100×120=12000〔m〕になります。
 
「4000mの道のりを20分で走ったときの速さを求めなさい。」
このときに、速さの求め方が分からなかったり、「み・は・じ」を使って解いたりと解き方は色々ですが、「秒速・分速・時速」の意味をしっかり知っていれば、1分間に何m進むかを求めれば良いので、20分間で4000mだから、1分間で4000÷20=200〔m〕だと分かるはずです。
 
数学はさまざまな公式を使って問題を解いていくのですが、公式を覚えて終わりにせず、それぞれの持つ意味をしっかりと理解することを大切にしましょう。

単位に秘められた情報

理科ではさまざまな単位が出てきます。

速さ:「m/s」
密度:「g/cm3
圧力:「N/m2


単位には「計算の仕方」が隠されています。

速さ:「m/s」は「m ÷ s」 → 「道のり(距離)〔m〕÷ 時間(秒)〔s〕」
密度:「g/cm3」は「g ÷cm3」 → 「質量〔g〕÷ 体積〔cm3〕」
圧力:「N/m2」は「N÷m2」 → 「力〔N〕÷ 面積〔m2〕」

速さ・密度・圧力はそれを求める公式があり、それを頑張って覚えている生徒さんも多くいますが、その公式を忘れ、「求め方を忘れて解けない」ということをよく耳にします。

そもそも公式を覚える必要はなく、単位を見るだけで解き方は分かります。
今まで単位に注目していなかった生徒さんは是非単位にも注目してみてください。
 
ただ、さらにステップアップするために、それぞれの意味(速さや密度、圧力とは何なのか)もしっかり考えてみよう!

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